2021
08/16

素人の物撮りにはリングライトを激しくお勧めしたい

先日リングライトを購入し、物撮りの照明として使ってみました。
もともとはビデオ会議用に購入しましたが、在宅勤務は1ヶ月で終了してしまったという…。

フリマサイトやオークションへ出品用の写真撮影で使ってみたところ、予想以上にいい結果が得られました。

これまで撮影ボックスや複数台のストロボやクリップライトなどいろいろ使ってみましたが、今までの苦労が嘘のようにリングライト1灯でいい写真が撮れました。
仕事としての撮影で使えるかどうかは分かりませんが、素人が狭い自宅で撮影する場合の光源としてリングライトは十分すぎるのではないかと思います。

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撮影ボックスの欠点

自宅で物撮りをやろうとした場合、まずはじめに思いつくのは撮影ボックスだと思います。

販売サイトの作例を見ると被写体をボックスに置くだけですごくきれいな写真が撮れそうに思いますが、そううまくはいきません。
以前使ったこともありましたが、次のような欠点がありました。

暗い

撮影ボックスは半透明の布で囲い、その布越しで照明を当てることで全方位からの光を実現するものです。
必然的に布越しとなるため、光が弱くなります。

光が弱いということは十分な明るさが得られず、ISOを高くするかシャッタースピードを遅くしないといけません。
しかし高感度で撮るとノイジーになり、シャッタースピードを遅くすると手ブレします。物撮りはわずかな手ブレでも目立つため、1秒以上のような長時間露光は避けたいところです。

光源の方向を変えられない

光源付きの撮影ボックスの場合、天井部分に光源(大抵棒状のLEDライト)が固定されているため、光源を当てたい方向に移動させることができません。
光源なしのボックスであっても、ボックス本体の枠や背景紙などで蹴られてしまいます。

サイズの制約

被写体が撮影ボックスに収まれば撮れる、というわけにはいきません。ギリギリのサイズの場合、余計なものが写り込んでしまいます。
撮影ボックスが50cm四方だった場合、被写体はその半分(25cm)程度が限度ではないでしょうか。

撮影角度が自由でない

全方位を覆うタイプのボックスの場合、真正面以外から撮ることができません。
被写体側の配置する角度や位置を調整する必要があります。

ということで、撮影ボックスというものは案外使い勝手が悪いものです。
私も買ったものの結局たいして使わず処分してしまいました。

撮影用リングライトの選び方

ビデオ会議が当たり前となった昨今ですので、リングライトもプロ仕様からあやしい中華製までいろいろなものが販売されています。
撮影用の光源として考えた場合、以下の点を注意して選ぶといいと思います。

サイズ

被写体のサイズがリングライトの直径を超えると光が届かなくなり、まんべんなく光を当てることができなくなります。
よく撮る対象の大きさ以上の直径の製品を選びましょう。

調光

明るさを調整できると使いやすいです。
一方、青白い光やオレンジ色の光に変更できる色温度調整機能がある製品も多いですが、こちらはあってもなくても…という感じです。
(色温度はホワイトバランスでどうにでもなる)

リングライトにあわせて用意したいもの

リングライトに合わせて次のものを用意しておくとさらに使い勝手がよくなります。

三脚とアーム

リングライトにスタンドが付属していることも多いですが、このスタンドはあくまで人物撮影時に使う用途のため、あまり自由な配置ができる機能はありません。
私は三脚とクイックシュー、アームを購入して使っています。

背景紙と背景用スタンド

床やテーブルの上で撮ることもできますが、背景紙はあったほうがプロっぽくなります。
あわせて背景紙を吊るすためのスタンドがあるとなおいいです。

背景紙は布よりもPVCという素材のほうがしわが寄らず汚れても拭き取ることができるので扱いやすくおすすめです。
ただし柔らかいプラ板みたいなものですので、折り目が入るともとに戻すことができません。丸めるときには注意が必要です。

実際に撮ってみる

スタンダードな物撮り

何も考えずにリングライトを真上に配置してそのまま撮りました。
リングライト以外の発光面積の狭い照明ではもっと強く影が落ちると思いますが、まんべんなく光が回って影も落ちていません。

フィギュアの場合、ライティングに失敗すると前髪の影が顔に落ちますが、ご覧の通り自然な陰影となっています。

小さいもの

親指程度の小さな被写体でもライトをギリギリまで近づけることができるため、きれいに光を回すことができます。

レンブライトライティング

主に人物撮影で使われる手法ですが、光源を左右一方から強く当てることで強い陰影を作り出します。
(画家のレンブライトの作品で見られる光源の表現なのでこう呼ばれるそうです)

アームと組み合わせることで光源の位置を自由にセッティングできる点もリングライトの強みです。

俯瞰

俯瞰での撮影ができるのはリングライトを光源として使う一番のメリットだと思います。
中央が空いているため、真上から撮ることができます。

まとめ

プロの現場だとソフトボックスやアンブレラが使われていると思いますが、個人宅ではスペースの都合もあり用意することは難しいと思います。
安価で手に入りやすくスペースも取らないリングライトはおすすめです。ぜひ検討してみてください。

余談ですが、この環境で写真を撮るようになってからメルカリでもよく売れるようになりました(転売はしてません)

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