2013
01/28

はじめてAWS+網元を使ってみてつまづいた点など

WordPressユーザーの間でAWS(EC2)網元を使えば高速なWordPressサイトがあっという間に構築できる!と話題ですので、試しに使ってみました。

結果、いくつかつまづいた点があったのでそのあたりを備忘録的にまとめておきます。

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インストール時につまずいた点

WordPressインストール前にIPアドレスを関連付けておく

aws01
インスタンスを作成するとPublicDNSというアドレスが与えられ、このアドレスでサイトにアクセスしたりSSHで接続したりできます。ですがこのPublicDNSはインスタンスを変更したり再起動すると変わってしまうので、不変のものではありません。

インスタンス生成→PublicDNSをURLとしてアクセス→WordPressをインストール とやった場合、PublicDNSが変更になった際面倒なことになります(URLが変更になるとリダイレクトがおかしくなって管理画面にログインできなくなる)

なのでElasticIPsでIPアドレスを取得し、インスタンスに割り当てるという作業をWordPressインストール前にやっておくと安心です。

もしPublicDNSで構築を進めてしまっても、hostsいじって何とかすることはできると思う。

Security Groupはインスタンス生成後に変更できない

web
インスタンス生成ウィザードの途中で「Security Group」を聞かれるところがありますが、「あとで変更するから適当なやつでいいや」と思って進めても、どのSecurity Groupに属するかをインスタンス生成後に変更することはできません(将来的にはできるようになると思います)。
網元を使う場合はWebサイト用のセキュリティグループを作成しておき、それに割り当てるようにするといいのではないかと思います。

料金で勘違いしていた点

別に安くない

一番低いスペックのt1.microというインスタンスは1年間無料で使えるのですが、1年経過したあとはどうなるのでしょう?

価格表
※スクリーンショットは2013年1月27日現在のもので、価格は変更される可能性があります。

ti.microは「マイクロ オンデマンドインスタンス」というものですが、インスタンスの利用量だけでも

$0.027*24時間*30日 = $19.44(1ドル90円と換算しても1749円)

となります(リージョンの違いやレートの影響もありますのであくまで概算です)。
さらにデータ転送量に対する課金もあります。
※最初の1GB/月まで無料、以降は1GBあたり$0.201(10TBまで)

月2000円出せばホスティングはそれなりのスペックのサーバーが借りれますので、コスト面では大きなメリットはないかもしれません(もちろん自由度であったりスナップショット機能などクラウドならではの機能面のメリットは大きいです)

なお、リザーブドインスタンスという料金前払いのようなプランを使用することで上記よりも安価に済ませることもできるようです。

設定ファイルのありか

網元はそれだけでWordPressが使えるようになるというものですが、場合によっては設定ファイルを変更したいときやログファイルを確認したいときもあるでしょう。その場合は以下の位置にあります。

nginxのログファイル
/var/log/nginx

キャッシュ
/var/cache/nginx

nginx.confの位置
/etc/nginx

公開ディレクトリ
/var/www/vhosts/インスタンス名

いくつかつまづいたけど確かに簡単

上記のようにいくつかの点でつまづきましたが、網元のおかげで自力でVPSを借りてapache・MySQL・nginx・PHPをインストールするのと比べて圧倒的に簡単です(というかVPSの構築はできる気がしない)。使ってみたい方の参考になれば幸いです。

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